第八巻 : 草枕旅行く人も行き触れば

2000年10月15日(日)更新


原文: 草枕 客行人毛 徃觸者 尓保比奴倍久毛 開流芽子香聞

作者: 笠金村(かさのかなむら)

よみ: 草枕(くさまくら)、旅行(ゆ)く人も、行(ゆ)き触(ふ)れば、にほひぬべくも、咲ける萩(はぎ)かも

意味: 旅の人が行きづりに触れると、衣にその色が移ってしまいそうなほどに、鮮やかに咲いている萩(はぎ)ですね。

「草枕(くさまくら)」は「旅」を導く枕詞(まくらことば)です。

この歌の題詞には、「笠金村(かさのかなむら)が伊香山(いかやま)で作った歌」とあります。「伊香山(いかやま)」は、現在の滋賀県伊香郡(いかやぐん)にある山にあたります。

撮影(2000.10.8) by きょう

第八巻