原文
妹許登 吾去道乃 河有者 附目緘結跡 夜更降家類
作者
市原王(いちはらのおおきみ)
よみ
妹(いも)がりと、我が行く道の、川しあれば、つくめ結ぶと、夜ぞ更(ふ)けにける
意味
妻の許(もと)に行こうと、私が行く道の途中に川があるので、舟の櫓(ろ)のつくめに綱を結ぼうとしている間に、夜が更けてしまいました。(七夕(たなばた)の歌)
「つくめ」は、舟の櫓(ろ)の手元の端にある櫓杵(ろづく)という突起部分です。これに、早緒(はやお)と呼ばれる綱を結びつけます。
- rough meaning: Because there is a river on the way to my wife to go to his wife, the night has come while I was trying to tie a rope to the edge of the Japanese oar attached to the rear of the boat.(poem of tanabata)