第八巻 : さを鹿の萩に貫き置ける露の白玉
2001年10月14日(日)更新
原文: 棹四香能 芽二貫置有 露之白珠 相佐和仁 誰人可毛 手尓将巻知布
作者: 藤原朝臣八束(ふじはらのあそみやつか)
よみ: さを鹿の、萩(はぎ)に貫(ぬ)き置ける、露(つゆ)の白玉、あふさわに、誰(た)れの人かも、手に巻かむちふ
意味: 鹿(しか)が萩(はぎ)の枝に通しておいた露(つゆ)の白玉を、がらにもなく、どなたが「手に巻こう」などとおっしゃるのでしょう。
萩(はぎ)の露(つゆ)を、ひもに通した白い玉と見立てて詠んだのですね。
第八巻