第八巻 : 秋萩の枝もとををに置く露の
2000年10月9日(月)更新 |
原文: 秋芽子乃 枝毛十尾二 降露乃 消者雖消 色出目八方 作者: 大伴宿祢像見(おおとものすくねかたみ) よみ: 秋萩(あきはぎ)の、枝もとををに、置く露(つゆ)の、消(け)なば消(け)ぬとも、色に出(い)でめやも |
意味: 秋萩(あきはぎ)の枝をたわませるほどの露(つゆ)のように、消えてしまっても、(この想いを)人に知られたりしないですよ。 「色に出ず」は、恋心を顔色に出したり、そぶりをみせたりすることですね。 |