第八巻 : 大の浦のその長浜に寄する波ゆたけく

平成10年3月1日(日)更新


原文: 大乃浦之 其長濱尓 縁流浪 寛公乎 念比日

作者:聖武天皇(しょうむてんのう)

よみ: 大(おほ)の浦の、その長浜に寄する波、ゆたけく君を、思ふこのころ

意味: 大の浦の浜に寄せる波のように、ゆったりとした気持ちで君のことを思うこの頃ですよ。

大の浦は、今の静岡県磐田市です。遠江(とほつあふみ=今の静岡県西部)の桜井王が聖武天皇に贈った歌に答えて詠んだ歌です。


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