第八巻 : 夕月夜心もしのに白露の
2002年9月29日(日)更新
原文: 暮月夜 心毛思努尓 白露乃 置此庭尓 蟋蟀鳴毛
作者: 湯原王(ゆはらのおおきみ)
よみ: 夕月夜(ゆふづくよ)、心もしのに、白露(しらつゆ)の、置(お)くこの庭に、こほろぎ鳴くも
意味: 夕月の夜に、心がしなえるほどに白露(しらつゆ)がおりているこの庭に、こおろぎが鳴いています。
好きな人に逢えないでいるので、心がふさいでいるのでしょうか。
※"夕月夜(ゆふづくよ)" → (現代かなづかい) "夕月夜(ゆうづくよ)"
※"こほろぎ)" → (現代かなづかい) "夕月夜(こおろぎ)"
第八巻