原文

水上 如數書 吾命 妹相 受日鶴鴨

作者

柿本朝臣人麻呂(かきのもとのあそんひとまろ)歌集より

よみ

手水舎 撮影(2015) by きょう

水の上に、数(かず)書くごとき、我が命、妹(いも)に逢はむと、うけひつるかも

意味

水の上に数(かず)を書くような、はかない私の命ですが、あの娘(または、妻)に逢えるようにと、神に祈ったのです。

「水の上に、数(かず)書くごとき)」で、「この身のはかないこと」を表現しています。

「うけふ」は、神に祈ることをいいます。

補足

「物に寄せて思ひを陳ぶる(歌)」のひとつです。

更新日: 2017年05月28日(日)