第十一巻 : 山の端を追ふ三日月のはつはつに

平成11年11月21日(日)更新


原文: 山葉 追出月 端々 妹見鶴 及戀

作者: 柿本人麻呂歌集より

よみ: 山の端(は)を、追ふ三日月の、はつはつに、妹(いも)をぞ見つる、恋ほしきまでに

意味: 山の端をなぞるように沈む三日月のように、ほんの少しだけあの娘を見ました。(今は)こんなにも恋しくなるまでに。。。

「はつはつ」は、ほんのわずか、という意味です。「追ふ」を「山の端をなぞるように沈む」としましたが、「昇る」のかもしれません。。。。


第十一巻