第11巻 : 大野らにたどきも知らず標結ひて
2003年8月2日(日)更新 |
原文: 大野 跡状不知 印結 有不得 吾眷 作者: 柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より よみ: 大野(おほの)らに、たどきも知らず、標(しめ)結(ゆ)ひて、ありかつましじ、我(あ)が恋(こ)ふらくは |
意味: 野に、どうしてよいかも分からないまま標(しめ)をしてしまって。(このままでは)生きていけそうもないことです、私の恋は。 野に標(しめ)を結(ゆ)うのは、女性を自分のものとすることの比喩(ひゆ: たとえ)に使われています。 |