原文

朝月 日向黄楊櫛 雖舊 何然公 見不飽

作者

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ

朝月(あさづき)の、日向黄楊櫛(ひむかつげくし)、古(ふ)りぬれど、何しか君が、見れど飽かざらむ

黄楊 撮影 by きょう

意味

日向(ひむか)の黄楊櫛(つげくし)のように古い間柄ですが、どうしてあなた様は、いつまでも飽きることがないのでしょうか。

日向(ひむか)は現在の宮崎県にあたります。朝月(あさづき)は日に向かうことから、日向(ひむか)を導いています。

補足

長く寄り添った夫婦の歌でしょうか。

更新日: 2013年10月20日(日)