里人之 言縁妻乎 荒垣之 外也吾将見 悪有名國
不明
里人(さとびと)の、言(こと)寄せ妻を、荒垣(あらがき)の、外(よそ)にや我が見む、憎くあらなくに
里人(さとびと)が噂をしているあの娘さんを、離れたところから見ていることです。好きなのに。
あの娘さんと私(詠み人)が関係していると、噂されているのですね。
「荒垣(あらがき)の」は、外(よそ)に見るを導く枕詞です。