花細 葦垣越尓 直一目 相視之兒故 千遍嘆津
不明
花ぐはし、葦垣(あしかき)越しに、ただ一目、相(あひ)見し子ゆゑ、千(ち)たび嘆(なげ)きつ
花が美しい葦垣(あしかき)越しにただ一度だけ、目を交わしたあの娘のために、何度も嘆いたことです。
垣を隔てて、逢うことができない悲しさを詠んだ歌ですね。