原文

妹門 去過不勝都 久方乃 雨毛零奴可 其乎因将為

作者

不明

よみ

門 撮影(2015.06) by きょう

妹(いも)が門(かど)、行(ゆ)き過ぎかねつ、ひさかたの、雨(あめ)も降らぬか、そをよしにせむ

意味

あの娘の家の前、通り過ぎなんてできません。雨(あめ)でも降ってはくれないでしょうか。そうしたら、それを理由にできるのに。

「ひさかたの」は、雨(あめ)を導く枕詞(まくらことば)です。

補足

「物に寄せて思ひを陳ぶる(歌)」のひとつです。

更新日: 2017年08月20日(日)