原文
大船尓 伊母能流母能尓 安良麻勢婆 羽具久美母知弖 由可麻之母能乎
作者
よみ
大船(おほぶね)に、妹(いも)乗るものに、あらませば、羽ぐくみ持ちて、行(ゆ)かましものを

意味
大船(おおぶね)に妻が乗っても良いのだったら、羽でつつんで守るようにして連れてゆくことができるのに。
補足
天平八(西暦736)年、遣新羅使(けんしらぎし)が別れを惜しんで奥様に贈った歌です。この歌は、奥様が詠んだ歌
3578: 武庫の浦の入江の洲鳥羽ぐくもる君を離れて恋に死ぬべし
に対して詠んだ歌です。