原文
安伎波疑尓 々保敝流和我母 奴礼奴等母 伎美我美布祢能 都奈之等理弖婆
作者
遣新羅使(けんしらぎし)の大使、阿倍継麻呂
よみ
秋萩(あきはぎ)に、にほへる我が裳(も)、濡れぬとも、君が御船(みふね)の綱し、取りてば

意味
秋萩(あきはぎ)で染めた私の裳(も)が濡れたとしても、あなた様の船の綱を手にとってしまえば・・・
織女(しょくじょ:おりひめ)の気持ちになって詠んだ歌なのでしょうね。
補足
この歌の題詞には「七夕に天漢(あまのがは)を仰ぎ觀て各(おのおの)思ひを陳(の)べて作る歌三首」とあります。