原文

由布佐礼婆 安伎可是左牟思 和伎母故我 等伎安良比其呂母 由伎弖波也伎牟

作者

遣新羅使(けんしらぎし)

よみ

夕されば、秋風(あきかぜ)寒し、我妹子(わぎもこ)が、解(と)き洗ひ衣(ころも)、行きて早(はや)着む

撮影(2010)・編集 by きょう

意味

夕方になると、秋風(あきかぜ)が寒い。私の妻の解(と)き洗ひ衣(ころも)を、早く帰って着たいです。

「解き洗ひ衣」は、古着の縫いをほどいて、布を洗ってピンと張り直して、縫い直した衣のことです。

補足

天平8年(736)、遣新羅使(けんしらぎし)の一人が筑紫(ちくし:今の福岡県)で詠んだ歌です。

遣新羅使(けんしらぎし)は、日本が新羅(しらぎ: 朝鮮半島南東部にあった国)に派遣した使節です。

更新日: 2010年9月12日(日)