第十五巻 : 帰り来て見むと思ひし我が宿の

平成11年12月12日(日)更新


原文: 可敝里伎弖 見牟等於毛比之 和我夜度能 安伎波疑須々伎 知里尓家武可聞

作者: 秦田麻呂(はたのまろ)

よみ: 帰り来て、見むと思ひし、我が宿(やど)の、秋萩(あきはぎ)すすき、散りにけむかも

意味: 帰ったら見ようと思っている、家の庭の秋萩(あきはぎ)すすきは、もう散ってしまったのでしょうか・・・

天平8年、遣新羅使(けんしらぎし)の一人である秦田麻呂(はたのまろ)が肥前国(ひぜんのくに)松浦郡(まつらぐん)の狛島(こましま)の港で詠んだ歌です。

撮影(1999.12) by きょう

第十五巻