第四巻 : 一日こそ人も待ちよき長き日を
2008年02月03日(日)更新 |
原文: 一日社 人母待吉 長氣乎 如此耳待者 有不得勝 作者: 難波天皇(なにわのすめらみこと)の妹 よみ: 一日(ひとひ)こそ、人も待ちよき、長き日(け)を、かくのみ待たば、有(あ)りかつましじ |
意味: 一日なら、人を待つのはかまいません。でも、こんなに長く待たされたら、とても耐えられませんわ。 この歌の題詞には、「難波天皇(なにわのすめらみこと)の妹が、大和にいらっしゃるお兄様に差し上げた歌」とあります。「難波天皇」は仁徳天皇(にんとくてんのう)で、この歌を詠んだ「妹」は仁徳天皇の異母妹の八田皇女(やたのひめみこ)と考えられています。 |