原文
石上 零十方雨二 将關哉 妹似相武登 言義之鬼尾
作者
大伴宿祢像見(おおとものすくねかたみ)
よみ
石上(いそのかみ)、降るとも雨(あめ)に、つつまめや、妹(いも)に逢はむと、言ひてしものを
意味
雨(あめ)が降ろうとも、家にこもってなんていられましょうか。あの娘に(もしくは、あなたに)逢うと言ったのだから。
石上(いそのかみ)が、「降る」を導く枕詞(まくらことば)として使われています。
「つつまめや」の「つつむ」は、障(さわ)りがあって行動を慎む意味です。
補足
この歌の題詞には「大伴宿祢像見(おおとものすくねかたみ)歌一首」とあります。