味酒呼 三輪之祝我 忌杉 手觸之罪歟 君二遇難寸
丹波大女娘子(たにはのおほめのをとめ)
味酒(うまさけ)を、三輪(みわ)の祝(はふり)が、いはふ杉(すぎ)、手(て)触(ふ)れし罪か、君に逢ひかたき
三輪(みわ)の神官がおまつりしている杉(すぎ)に手を触れた罪で、あなたに逢えないのは。
「味酒(うまさけ)」は三輪(みわ)を導く枕詞(まくらことば)です。
「祝(はふり)」は神主や禰宜(ねぎ)より下の身分の神官です。