第十四巻 : 足柄のをてもこのもにさすわなの

2008年02月24日(日)更新


原文: 安思我良能 乎弖毛許乃母尓 佐須和奈乃 可奈流麻之豆美 許呂安礼比毛等久

作者: 不明

よみ: 足柄(あしがら)の、をてもこのもに、さすわなの、かなる間(ま)静(しづ)み、子(こ)ろ我(あ)れ紐(ひも)解(と)く

意味: 足柄(あしがら)の、あちらこちらに張る罠(わな)の騒がしい間に、そぉ~っと、この娘と私は衣の紐(ひも)をほどくのです。

「をても」は「あちら側」、「このも」は「こちら側」の意味だそうです。

ちょっとスリリングな感じもする歌ですね。

足柄古道 撮影  by きょう

第14巻