原文
賀美都家野 久路保乃祢呂乃 久受葉我多 可奈師家兒良尓 伊夜射可里久母
作者
不明
よみ
上つ毛野(かみつけの)、久路保(くろほ)の嶺(ね)ろの、葛葉(くずは)がた、愛(かな)しけ子らに、いや離(ざか)り来も

意味
上つ毛野(かみつけの)の久路保(くろほ)の嶺(ね)ろの葛(くず)の蔓(つる)が長く伸びるように、長い道のりを、愛(いと)しいあの娘からますます遠く離れてきてしまいました。
補足
上つ毛野(かみつけの)は、現在の群馬県です。
久路保(くろほ)の嶺(ね)ろは、赤城山のことです。