原文

乎可尓与西 和我可流加夜能 佐祢加夜能 麻許等奈其夜波 祢呂等敝奈香母

作者

不明

よみ

岡に寄せ、我が刈る萱(かや)の、さね萱(かや)の、まことなごやは、寝ろとへなかも

意味

すすき 撮影(2009.11) by きょう

岡に引き寄せて私が刈る萱(かや)の、その萱(かや)のようにほんとうに柔らかなあの娘はなかなか「寝ましょう」、とは言わないのだよね。

「なごや」は、和やかなこと、柔らかなことの意味と考えられ、この歌では「柔らかな若い女性」のことを示しているようです。

補足

この歌は「東歌(あずまうた:古代の東国の歌)」のひとつです。

更新日: 2017年10月15日(日)