原文
乎可尓与西 和我可流加夜能 佐祢加夜能 麻許等奈其夜波 祢呂等敝奈香母
作者
不明
よみ
岡に寄せ、我が刈る萱(かや)の、さね萱(かや)の、まことなごやは、寝ろとへなかも
意味
岡に引き寄せて私が刈る萱(かや)の、その萱(かや)のようにほんとうに柔らかなあの娘はなかなか「寝ましょう」、とは言わないのだよね。
「なごや」は、和やかなこと、柔らかなことの意味と考えられ、この歌では「柔らかな若い女性」のことを示しているようです。
補足
この歌は「東歌(あずまうた:古代の東国の歌)」のひとつです。