第14巻 : 夕さればみ山を去らぬ布雲の

2000年12月17日(月)更新


原文: 由布佐礼婆 美夜麻乎左良奴 尓努具母能 安是可多要牟等 伊比之兒呂波母

作者: 不明

よみ: 夕されば、み山を去らぬ、布雲(にのぐも)の、あぜか絶えむと、言ひし子ろはも

意味: 「夕方になると山から離れずにたなびいている布雲(にのぐも)のように、どうして絶えることがありましょうか」と言ったあの娘は。。。

意味: 「布雲(にのぐも)」は布のように広がって続いている雲のことで、「(二人の間が)切れない・絶えることが無い」ことのたとえに詠み込まれています。

撮影(2000.11) by きょう

第14巻