第十四巻 : 烏とふ大をそ鳥のまさでにも来まさぬ君を
2007年02月11日(日)更新 |
原文: 可良須等布 於保乎曽杼里能 麻左■(人偏+弖)尓毛 伎麻左奴伎美乎 許呂久等曽奈久 作者: 不明 よみ: 烏(からす)とふ、大(おほ)をそ鳥の、まさでにも、来まさぬ君を、ころくとぞ鳴く |
意味: あわてんぼうの烏(からす)が、確かにいらっしゃるという訳でもないあの方が、「来たよ、来たよ」と鳴いています。 「ころく」は烏(からす)の鳴き声で、「子ろ来(あの人が来る)」に掛けて詠んでいます。 |