第七巻 : 通るべく雨はな降りそ我妹子が

2006年07月30日(日)更新


原文: 可融 雨者莫零 吾妹子之 形見之服 吾下尓著有

作者: 不明

よみ: 通(とほ)るべく、雨(あめ)はな降(ふ)りそ、我妹子(わぎもこ)が、形見(かたみ)の衣(ころも)、我(わ)れ下(した)に着(け)り

意味: 下着まで濡れるほど雨(あめ)よ降らないで。妻(または恋人)の形見(かたみ)の衣(ころも)を下に着けているのだから。

「形見(かたみ)」は、その人のことを思い出させてくれる大事な品物のことです。また会えるときまで奥様(または恋人)の衣を着けていたようですね。

雨に濡れる草 撮影(2006.07) by きょう

第七巻