第七巻 : 妹らがり我が通ひ道の小竹すすき
2002年9月22日(日)更新
原文: 妹等所 我通路 細竹為酢寸 我通 靡細竹原
作者: 不明
よみ: 妹(いも)らがり、我(わ)が通(かよ)ひ道(ぢ)の、小竹(しの)すすき、我(わ)れし通(かよ)はば、靡(なび)け小竹原(しのはら)
意味: 妻の居(い)る所へ私が通(かよ)う道の篠(しの)やすすきよ、私が通るときには、なびいてくれ。篠(しの)の原よ。
意味: 「妹(いも)らがり」の「ら」は、こちら、あちらなどの場所をしめす「ら」のようです。また、「がり」は引き続く「通う」の方向を示す言葉と考えられています。
第七巻