山守之 里邊通 山道曽 茂成来 忘来下
不明
山守(やまもり)の、里へ通(かよ)ひし、山道ぞ、茂(しげ)くなりける、忘れけらしも
山守(やまもり)が里に通う山道が、茂ってしまいました。(わたくしのことを)忘れてしまわれたのかしら。
山守(やまもり)は、山を監視する人(番人)のことです。
通ってきてくれていた男性が最近ご無沙汰なことを詠んだ歌と考えられています。
「時に臨(のぞ)んで」と題された歌のひとつです。