第七巻 : 港の葦の末葉を誰れか手折りし
2004年05月09日(日)更新 |
原文: 水門 葦末葉 誰手折 吾背子 振手見 我手折 作者: 柿本人麻呂(かきのものとのひとまろ)歌集(かしゅう)より よみ: 港の、葦(あし)の末葉(うらば)を、誰(た)れか手折(たを)りし、我(わ)が背子(せこ)が、振(ふ)る手を見むと、我(わ)れぞ手折(ちを)りし |
意味: 「港の、葦(あし)の葉の先を折ったのは誰ですか?」 「私の夫が(舟から)手を振るのを見ようと、私が折ったのですよ。」 二人のひとが掛(か)け合った形式の歌です。葦を手折ったのは、舟で出かけた人の奥さんですね。 |