原文

甚多毛 不零雨故 庭立水 太莫逝 人之應知

作者

不明

よみ

はなはだも、降らぬ故(あめゆゑ)、にはたづみ、いたくな行(ゆ)きそ、人の知るべく

小雨 撮影(2013) by きょう

意味

それほど激しいでもないのに、庭の水、そんなにたくさん流れないで。人に知られてしまいます。

「頻繁に逢っているわけでもないのに、そんなに噂をたてないで。」という気持ちを詠んだ歌と考えられます。

補足

「にはたづみ」は庭にたまった水のことをいいます。

この歌の題詞には「に寄せる」とあります。

更新日: 2014年06月22日(日)