第七巻 : ひさかたの雨には着ぬをあやしくも
2006年05月14日(日)更新
原文: 久堅之 雨尓波不著乎 恠毛 吾袖者 干時無香
作者: 不明
よみ: ひさかたの、雨(あめ)には着(き)ぬを、あやしくも、我(わ)が衣手(ころもで)は干(ふ)る時(とき)なきか
意味: 雨(あめ)に濡(ぬ)れたわけでもないのに、私の衣(ころも)の袖(そで)は乾くことがありません。
「ひさかたの」は雨(あめ)を導く枕詞(まくらことば)です。
涙で袖(そで)が乾くことがないのですね。
第七巻