第七巻 : 近江の海波畏みと風まもり

2009年10月25日(日)更新


原文: 淡海之海 浪恐登 風守 年者也将經去 榜者無二

作者: 不明

よみ: 近江(あふみ)の海、波(なみ)畏(かしこ)みと、風(かぜ)まもり、年はや経(へ)なむ、漕(こ)ぐとはなしに

意味: 近江の海の波が恐ろしいと、風向きをうかがうだけで年が過ぎ行きてしまいました。漕ぎ出すこともなく。

題詞に「海に寄せる」とありますから、何かの行動をしないで過ごしてしまったことを後悔して詠んだのかもしれませんね。もしかして、恋?

夕暮れ近い琵琶湖 撮影(2009.09) by きょう

第七巻