第十六巻 : 耳成の池し恨めし我妹子が

2010年01月03日(日)更新


原文: 無耳之 池羊蹄恨之 吾妹兒之 来乍潜者 水波将涸

作者: 不明

よみ: 耳成(みみなし)の、池し恨めし、我妹子(わぎもこ)が、来つつ潜(かづ)かば、水は涸れなむ

意味: 耳成山の池が恨めしい。あの娘が水に沈んだら、枯れてくれれば良かったのに。(そうしたら、あの娘は死ななくてすんだのに)

昔々、三人の男たちが一人の娘を好きになり、求婚しましたが、その娘は、思い悩んだ末に池に身を投げたそうです。その三人の男たちが、嘆き悲しんで詠んだ歌(三首)の一つです。詳しくは恋の歌を参照ください。

撮影 by きょう

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