平成11年9月19日(日)更新
作者: 長忌寸意吉麻呂(ながのいみきおきまろ)
意味: さし鍋(なべ)にお湯を沸かしなさい、みなさん。櫟津(いちひつ)の桧橋(ひばし)から("来む(コン)"と鳴いて)やってくる狐にかけてやろうじゃないか。 宴会をしていた時のこと、明け方に狐の声が聞こえてきました。そこで、皆が、意吉麻呂(おきまろ)に、そこいらにある食器・狐の声・川・橋を詠みこんで歌をつくるように言いました。そこで、意吉麻呂(おきまろ)が詠んだ歌がこれです。 (1)さし鍋(なべ)、櫟津(いちひつ)から(2)櫃(ひつ)と(3)津(川のこと)、(4)狐が詠みこまれていますね。 |
さし鍋(なべ) ・弦(つる)と注ぎ口のある鍋のことです。お酒などを温めるのに使ったそうです。 |