第十六巻 : あらき田の鹿猪田の稲を倉に上げて
2000年10月22日(日)更新 |
原文: 荒城田乃 子師田乃稲乎 倉尓擧蔵而 阿奈干稲々々志 吾戀良久者 作者: 忌部黒麻呂(いむべのくろまろ)> よみ: あらき田の、鹿猪田(ししだ)の稲を、倉に上げて、あなひねひねし、我(あ)が恋(こ)ふらくは |
意味: 新しく開墾した、鹿や猪が荒らす田でとれた稲を、倉に納めて。。。あぁ、恨めしい、私の恋は。 「干稲々々志(ひねひねし)」は、収穫後の「干稲(ひね)」と"恨めしい"という意味の「ひねひねし」をかけているのですね。 | |
この歌の注につぎのことが載っています。"忌部黒麻呂(いむべのくろまろ)がこの歌を詠んで友人に送った夢を見たので、友人にその話をしたら、その歌を知っていたということです。" |