2010年01月03日(日)更新 |
原文: 紫乃 粉滷乃海尓 潜鳥 珠潜出者 吾玉尓将為作者: 不明 よみ: 紫の、粉潟(こがた)の海に、潜(かづ)く鳥、玉(たま)潜(かづ)き出(で)ば、我が玉にせむ |
意味: 粉潟(こがた)の海に潜(もぐ)る鳥が、玉をもぐって捕ってきたら、それを私の玉にしましょう。 ・「粉潟(こがた)の海」がどこかは不明です。越の国の海(日本海)のどこかと考えられています。また、秋田県の八郎潟ではないかとの説(「万葉集さいはての歌」吉田金彦著)もあるそうです。昔、八郎潟は「小潟」と呼ばれていたのだそうですよ。「玉(たま)」は、霊的なものを言うようですが、ここでは、おそらく海の神さまの霊力がついた丸いものと考えられます。「真珠」なのかもしれませんね。 |
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