原文

吾戀 嬬者知遠 徃船乃 過而應来哉 事毛告火

作者

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ

我が恋を、嬬(つま)は知れるを、行く舟の、過ぎて来(く)べしや、言(こと)も告げなむ

船 撮影(2010.08) by きょう

意味

私の恋を夫は知っているのに、行く船が(泊まらないで)過ぎて行って良いものでしょうか。何か言って欲しかったのに。

「嬬(つま)」は、妻または夫のこと(配偶者を指します)です。

補足

七夕の歌です。織姫が彦星に対して詠んだ歌のように詠んでいますね。

更新日: 2014年06月29日(日)