原文

久方 天印等 水無川 隔而置之 神世之恨

作者

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ

天の川 撮影 by 佐藤弘隆さま

ひさかたの、天(あま)つしるしと、水無(みな)し川、隔てて置きし、神代(かむよ)し恨(うら)めし

意味

天の印(しるし)として、水無(みな)し川を置いて隔てた神代のことが恨めしいことです。

「ひさかたの」は、天を導く枕詞(まくらことば)です。

「水無(みな)し川」は、天の川のことです。天の川で隔てられたのは、彦星(牽牛)と織姫(織女)のことですね。

補足

七夕の歌の一つです。

更新日: 2017年07月02日(日)