原文
一年邇 七夕耳 相人之 戀毛不過者 夜深徃久毛 [一云 不盡者 佐宵曽明尓来]
作者
よみ
一年(ひととせ)に、七日(なぬか)の夜(よ)のみ、逢(あ)ふ人の、恋も過ぎねば、夜(よ)は更(ふ)けゆくも [一(いち)に云(い)わく 尽(つ)きねばさ夜(よ)ぞ、明けにける]
意味
一年に七日(七夕(たなばた)のこと)の夜だけ逢う人の、恋の時もまだまだなのに、夜が更(ふ)けていきます。[ひとつには、(恋も)まだ尽きていないのに夜が明けてきました。]
この歌は、七夕(たなばた)の歌として載っています。「七日(なぬか)の夜(よ)のみ、逢(あ)ふ人」は、牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)のことですよね。