原文

天原 徃射跡 白檀 挽而隠在 月人壮子

作者

不明

よみ

天(あま)の原、行きて射(い)てむと、白真弓(しらまゆみ)、引きて隠(こも)れる、月人壮士(つきひとをとこ)

半月 撮影(2015.07) by きょう

意味

天を行き、射てみようと、白真弓(しらまゆみ)を引いて隠れている、よ。

「月人壮士(つきひとをとこ)」はを男性に見立てた表現です。

補足

この歌は、七夕(たなばた)の歌のひとつです。

「白真弓」は白木の弓のことです。旧暦で七夕(たなばた)のときは月齢が6程度となり、弓を張ったように輝いている様子を、「白真弓」と表したのでしょう。

写真は、月齢が9くらいになっています。すみません。

更新日: 2015年08月02日(日)