原文
天原 徃射跡 白檀 挽而隠在 月人壮子
作者
不明
よみ
天(あま)の原、行きて射(い)てむと、白真弓(しらまゆみ)、引きて隠(こも)れる、月人壮士(つきひとをとこ)
意味
天を行き、射てみようと、白真弓(しらまゆみ)を引いて隠れている、月よ。
「月人壮士(つきひとをとこ)」は月を男性に見立てた表現です。
補足
この歌は、七夕(たなばた)の歌のひとつです。
「白真弓」は白木の弓のことです。旧暦で七夕(たなばた)のときは月齢が6程度となり、弓を張ったように輝いている様子を、「白真弓」と表したのでしょう。
写真は、月齢が9くらいになっています。すみません。