原文
芽子之花 開乃乎再入緒 見代跡可聞 月夜之清 戀益良國
作者
不明
よみ
萩(はぎ)の花 咲きのををりを 見よとかも 月夜(つくよ)の清き 恋まさらくに
意味
萩(はぎ)の花が茂って枝がしなっているのを見なさいとでもいうように、月夜(つきよ)が清らかなことです。恋心が増すばかりなのに。
・「咲きのををり」の「ををる」は草花が葉や花が茂って枝がしなやかに曲がることをいいます。
- rough meaning: The moonlit night is so radiantly as if telling me to see the blossoming bush clovers with their branches are bending. Even though my love is just increasing.
補足
・この歌の題詞には「月(つき)を詠む」とあります。