原文

一日 千重敷布 我戀 妹當 為暮零礼見

作者

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)歌集より

よみ

一日(ひとひ)には、千重(ちへ)しくしくに、我が恋(こ)ふる、妹(いも)があたりに、しぐれ降れ見む

意味

秋の雨 撮影(2012.09) by きょう

一日にしきりに(何度も何度も)私が恋い慕うあの娘が住んでいるあたりに、(しきりに)しぐれが降っています。

「千重(ちへ)しくしくに」は、何度も何度も、繰り返し、しきりに、という意味です。

補足

「秋の雑歌(ぞうか)」で、「雨(あめ)を詠む」歌のひとつです。

更新日: 2017年11月12日(日)