秋田苅 客乃廬入尓 四具礼零 我袖沾 干人無二
不明
秋田(あきた)刈(か)る、旅の廬(いほ)りに、しぐれ降り、我(わ)が袖(そで)濡れぬ、干す人なしに
秋の田を刈(か)るために建てた仮の小屋に寝泊りしていますが、しぐれが降ってきて、私の袖が濡れてしまいました。乾かしてくれる人もいないのに。
ここで「旅の廬(いほ)り」とは、稲刈りのために家から離れ、仮の小屋に寝泊りすることをいっています。