第十巻 : 秋萩の花野のすすき穂には出でず
2002年3月24日(日)更新
原文: 秋芽子之 花野乃為酢寸 穂庭不出 吾戀度 隠嬬波母
作者: 不明
よみ: 秋萩(あきはぎ)の、花野のすすき、穂(ほ)には出でず、我が恋(こ)ひわたる、隠(こも)り妻(づま)はも
意味: 秋萩(あきはぎ)の咲く花野のすすきの穂が出ないように、目立たないように私が恋し忍びあうあのひとはどうしているだろう。
「花野」は花の咲く野のことです。「隠(こも)り妻(づま)」は、(周りに認められていないので)人目を忍んで合う妻のことです。
第十巻