第十巻 : 秋津野の尾花刈り添へ秋萩の

平成11年11月7日(日)更新


原文: 蜒野之 尾花苅副 秋芽子之 花乎葺核 君之借廬

作者: 不明

よみ: 秋津野(あきづの)の、尾花(をばな)刈り添へ、秋萩の、花を葺(ふ)かさね、君が仮廬(かりほ)に

意味: 秋津野(あきづの)の尾花(をばな)を刈り添えて、秋萩をの花といっしょに、あなたさまの仮廬(かりほ)の屋根をお葺きなさいまし。

秋津野(あきづの)がどこかははっきりとはしていません。次の説があります。

  • 奈良県吉野の宮滝あたり
  • 和歌山県西牟婁郡(にしむろぐん)牟婁町

「仮廬(かりほ)」は、草などを葺(ふ)いて作る(仮の)小屋のことです。旅先での宿泊用のものを指しますが、仮ごしらえの住まいなどのことも仮廬(かりほ)と言うようです。

撮影(1999.10) by きょう

第十巻