秋夜之 月疑意君者 雲隠 須臾不見者 幾許戀敷
不明
秋の夜の、月かも君は、雲隠(くもがく)り、しましく見ねば、ここだ恋(こほ)しき
秋の夜の、月のようかも、あなたは。雲に隠れるように、しばらくお目にかからないと、こんなにも恋しくなります。
秋相聞(あきのそうもん)のひとつです。この歌を含む2298番歌の題詞には、「月に寄する」とあります。