衢(ちまた)

2009年10月18日(日)更新


蘇(そ)は、牛乳を焦がさないように煮詰めて作る古代の乳製品です。「政事要略」という書には、「文武天皇(もんむてんのう)4年(700)10月、使(つかい)を遣(つかわ)し蘇(そ)を造らしむ」という記事があります。また、「新撰姓氏録(しんせんしょうじろく)」には、大化の改新頃の孝徳天皇(こうとくてんのう)の時に、善那使主(ぜんなのおみ)が牛乳を献上けんじょうしたということが書かれています。このことから大化の改新以降には蘇が作られていたと考えられます。

飛鳥の蘇

残念ながら万葉集には、蘇(そ)を詠んだ歌はありません。

飛鳥の蘇については、みるく工房 飛鳥にお問い合わせください。私も買って食べましたが、固まったスキムミルクのような感じでした。


| 万葉集ミニ辞典 「さ~そ」に戻る