原文

淡海乃海 夕浪千鳥 汝鳴者 情毛思努尓 古所念

作者

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)

よみ

近江(あふみ)の海、夕波千鳥(ゆふなみちどり)、汝(な)が鳴けば、心もしのに、いにしへ思ほゆ

琵琶湖の夕暮れ 撮影(2009) by きょう

意味

近江(あふみ)の海の夕波に集う千鳥よ。君が泣くと心が折れてしまい、昔のことを思い出します。

補足

柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)が「いにしえ」と詠んでいるのは、天智天皇の近江の都の頃と考えられてます。

更新日: 2010年09月05日(日)