第三巻 : ここにして家やもいづく白雲の

平成11年9月12日(日)更新


原文: 此間為而 家八方何處 白雲乃 棚引山乎 超而来二家里

作者: 石上卿(いそのかみきょう): ただし名前は不明

よみ: ここにして、家やもいづく、白の、たなびく山を、越えて来にけり

意味: ここからだと、家はどっちにあるのでしょう。白がたなびく山を越えてきたのだなぁ・・・・

この歌の題詞に、「(天皇が)志賀に行幸された時に詠んだ歌」と記載されています。天皇の名前は分かりません。養老元年(717)、元正天皇が美濃に行幸された時に、途中立ち寄った志賀でのことではないかと考えられています。

撮影(1999.8) by きょう

第三巻