第十二巻 : 妹に恋ひ寐ねぬ朝明に吹く風は

平成11年5月23日(日)更新


原文: 妹戀 不寐朝 吹風 妹經者 吾与經

作者: 柿本朝臣人麻呂歌集より

よみ: 妹(いも)に恋ひ、寐(い)ねぬ朝明(あさけ)に、吹くは、妹(いも)にし触れば、我(わ)れさへに触れ

意味: あの娘(こ)に恋して、眠れない朝に吹いてくるが、あの娘(こ)に触れるのなら、私にも触れてくれ。

「逢えないのなら、せめて同じに触れ合いたい。」 そんな気持ちなのですね。


第十二巻